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雪洞掘ったどー タカマタギ〜日白山

思えば、道のりは平坦ではなかった。
tommyさんの笈ヶ岳(おいずるがたけ)企画から、計画見直し。
3/18の天候不順を見て出発日見直し。
雪が少ない今年、さらに前日の荒天。雪はあるのか?雪崩リスクは?
雪洞か?テントか?ツェルトか?
各々のシミュレーションが交錯する中、
この日を迎えたのであった。

■2023/3/19-20
■上越 タカマタギ〜日白山
毛渡沢橋梁〜棒立山〜雪洞泊〜タカマタギ〜日白山〜棒立山〜毛渡沢橋梁
■imarin,kyoko,うーさん
■移動手段 tommyカーをお借りしました

5:30 都内発。
同日には、maru会長率いる「涙をのんで日白山日帰り決死隊」も計画がある。
関越道湯沢IC近くのコンビニで、「では、お互いご安全に」と道を分かつ。
ええ、我々は泊まりですけど。なにか? ふふ。

ルート図
ルート
毛渡沢(けどさわ)橋梁手前に駐車スペースあり。5-6台程度。→満車
ヤマレコ情報の通り、土樽に向かって左に降りたところに
数台の駐車スペース?ありました。助かった。

9:10 行動開始
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【装備】
ピッケル  急斜面あり。使った。
ストック  多用。悲しいことも。。。るるるー
わかん   トレースしっかりで使わず。
アイゼン  限定的に使用。あれば安心
スコップ  大活躍
テント   残置。
ツエルト  各自携行。使わず。雪洞の風よけにのみ使用。


絶賛歓迎ムード。谷川ブルー
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9:45
取り付き。
お二人とも、芸風変わりまへんなぁ。
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右斜面のヤブに突っ込む。
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しばらく藪こぎもあり。
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無風 むふー
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抜けるような空  歓迎されてる。
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急登が続く。 kyokoアタック
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トレースしっかり。急斜面もしっかりしたステップがあり。楽ちん。
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12:40
棒立山!  380度の絶景!  一周回ってちょっとやがな!
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タカマタギへの登りに10名程度のパーティが見える。トレースありがとう。
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さてどうする。



プランA:タカマタギを越えるあたりまで足を伸ばし鞍部で雪洞
プランB:棒立山直下あたりで雪洞

・棒立山への急登がしんどかった
・タカマタギへの登りもしんどそう
・既に13時近い
という事で、プランBを選択。

棒立山を越えたあたりの西向き斜面に優良物件を発見。
imarin不動産による測地実施。
プローブで測ったところ積雪2mは十分ありそう。
十分雪洞が掘れそうな感じですがな。
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13:10
3人寝れる雪洞を思い描いて、土木工事開始!


セオリー通り、入り口壁面を構成し、奥に向かって作業スペースを掘り出す。
へっぴり腰のkyoko
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ある程度奥行きができたら、
左右に掘り進む。
左は木が出てきて断念。
右に展開する。

今回は、雪質がよく、しんどいながらも作業がはかどる。

16:00
3時間足らずで、3人用の居住スペースを掘り出した!
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奥行き 180cm +エントランス
幅   300cm  最大
天井高 110cm
の快適な空間。あったけー
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とはいえ、あまりに天気がいいので、オープンエアで宴会。
南東向きの「テラスカフェ タカマタギ」 はじめました。
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荘厳な、圧倒的な、寡黙な、透き通った、清冽な空気に包まれながら、
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いつものとおり、有る事無い事、バカ話、悪巧み。。。
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日が陰り、気温が下がってからは、中で二次会。
今回は食事は各自で。
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雪洞の利点は飲料用の雪が調達しやすいこと。
壁を削ればいいのだ。


二日目
4:30 起床〜食事
6:00 行動開始
タカマタギを越えて日白山までピストン

無風 むふー
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往復2時間半のパラダイス稜線歩き。 幸せだー


9:00 下山開始
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11:30 無事下山 おつかれ。  芸風変わりまへんな。

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冬山・雪洞を「自力でやりきる」、というチャレンジ。
事前の情報収集や、装備のシミュレーション、
雪洞の掘り方や、雪が少なかったときの代替案など
実はかなりの緊張感を持っての準備であった。

当日は思いの外の好条件で、危険な状況や判断に迷う事もなかったが、
とても貴重な体験となった。

imarin,kyokoの安定感のある体力と精神力は心強い限り。



【お会いした人たち】
・一日目 
先行パーティ 11名?ガイドツアーかな? 毛渡沢からタカマタギピストン
 ※この人たちのトレース助かりました。ありがとう。
女性2名 二居から毛渡沢へ日帰り縦走とのこと

・二日目
男性1名 タカマタギの先でテント泊 前日二居から。 毛渡沢へ
男女4名 毛渡沢からタカマタギ日帰りピストン
男性1名 毛渡沢からタカマタギ 雪洞狙い

【トラブル】いずれもうーさん
その1:夜中にシュラフのファスナーがシュラフカバーを噛みこんだ・・・がぶ。 
修復不能でシュラフ1/3閉められず。寒さなし。

その2:下りでストック紛失・・・
棒立山からの急坂終わったらピッケルからストックに持ち替えようと思って、
ザックにいい加減な固定の仕方をしてたら、気が付いたらどっか行ってた。


【その他】
・温泉:岩の湯 露天風呂はないが、湯舟が広い。500円。
sp.yuzawaonsen.com/

・めし:谷川岳PA  辛もつ煮定食。  うまし!
bike-news.jp/post/220920

・渋滞:連休中日だが車は多め。鶴ヶ島でトラック3台の事故があったが、影響少。
     練馬降りてからの方が渋滞がひどい。
     

文責:うーさん


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2023年3月月例山行「岩」:広沢寺弁天岩

【エリア】東丹沢・広沢寺の弁天岩(神奈川県厚木市)
【日時】2023年3月12日(日)
【天候】くもり時々晴れ。午後に風が出てきた。
【参加者】リーダーsmile-k、サブyone:三郷山の会のメンバーらも含めて総勢18名
【コース】広沢寺温泉公営駐車場に集合。徒歩10分ほどで現地

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リーダーが「初めての人、まだクライミングに慣れていない人のための講習会も兼ねた山行を」と企画いただき、楽しく行ってきました。現地は周辺の杉林が「花粉でまっ黄色」に染まっておりました。

弁天岩の全貌については、以下の神奈川県山岳連盟のページに分かりやすい図か出ています。
https://www.kanagawa-gakuren.gr.jp/conservation/344-koutakuji2020.html
その「右スラブ」「クラックルート」の左右一帯を使ってクライミングをしました。(このブログの筆者ishiiを除く)

講習会はロープワーク、ビレイヤーとのやり取り方法など安全確保の基礎、トップロープを使用した登攀・降下の練習など。kitaさん、satchan、yukichiさんは右スラブの上まで完登に成功。「これぞクライマー誕生の瞬間!」と一同大いに盛り上がりました。

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私はこれまでクライミングの現場を身近に見たことがありませんでしたが、まさに「百聞は一見に如かず」です。これまで全くイメージできなかったのですが、この見学を通じて「自分の日常の中にある山歩きの延長上に、クライミングもつながって存在している」ということが何となく実感できた気がしました。

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文責:ishii

(了)

ロード オブ 大さび season3

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「腰も膝も痛くてね。今年が最後かな・・・」
いつになく弱気なtommy
「行きましょうよ!  荷物も持ちますよ!」
といったか言わないか知らんが、集まった男たち。。。


tommy 72
ao        70
maru    66
high     62 新入会員
bobcat  62
u-san    58


平均年齢 65歳の ナウなヤングの映えるナイスミドル達だ。

天候を確認し、maruさんの緻密かつ必要最低限の装備計画。
共同装備・食糧担当も決め、緊張感が高まる中、
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あのね。。。
白菜2キロ。。うん、おいしいね。甘いんだよね でもね
重いね、多過ぎね。

■2022/2/23-25
■tommy , ao , maru ,  high(新入会員) , bobcat , うーさん
■栃木県最北、最奥 百村地区~大佐飛山(おおさびやま)
「天空の回廊」なるそれはそれは美しく、気高い純白の回廊がそこにある(らしい)。

山友会会員であれば、知らぬものはいない、行きたいものもいないと言われた
伝説の宴会山行。

season1: 2019/2月 setayama.blog93.fc2.com/blog-entry-868.html 
season2: 2020/2月 setayama.blog93.fc2.com/blog-entry-911.html

いよいよseason3
みなが飽きてくる前に、華麗にフィナーレを飾るべく不退転の決意を胸に今年も行ってまいりました。

■計画
2/23 早朝東京発 10:00 百村 ~ 百村山(もむらやま)付近(幕)
2/24 ~山藤山~黒滝山(幕)
2/25 ~大佐飛山~黒滝山~百村(登山口)
2/26 予備日

■ルート #1:season1   #2:season2  #3:season3今回
   600 百村-
1,085 百村山        #3幕場1予定
1,257 三石山
  中間点  #1幕場
1,457 サル山
1,588 山藤山    #2幕場
1,754 黒滝山 #1到達点   #3幕場2予定
1,775 西村山
1,866 大長山    #2到達点
 天空の回廊
1,980 大佐飛山       #3到達点予定
 

◆2/23 木祝
予定通り6:30都内発
9:40 百村から行動開始
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で、白菜は?  

「2キロ持ってきた。やっぱ重いね」  

ですね。。

12:08 百村山  順調順調! 例年になく空が青い。

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5テンを拝命してぱつんぱつんのうーさんザック
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15:00 サル山  順調順調

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maru派  初日のうちに山藤山まで前進し、幕営。二日目は空身でアタックしたい
tommy派 もうしんどい。歩けない、腰痛い、宴会するんだ。
  
熾烈な派閥抗争の結果、tommy派が勝利。
tommy , ao , bobcat : テント設営&食事準備

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maru , high , u-san  : 山藤山までトレース工作往復

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この日の夕食は、きむち鍋(ちょっと味薄め)
二日目にテントを移動するかしないか・・・ こちらも大議論の結果
黒滝山の先までテントを担ぎ上げる事に。


◆2/24金 運命の二日目
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7:00 行動開始

この日も天候は安定。
順調に高度を上げるも、思いのほか雪深い箇所(ふくらはぎ程度)、徐々にラッセル隊の体力は削られていく。
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黒滝山手前の急登 はんぱねー
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9:30 黒滝山 来たぞー ここまでテント持ち上げたのは初。

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10:30 西村山 ぴたりと足が止まる
西村山手前に幕営適地あり。
この先は大長山までは適地不明
どうするどうする?
この日は前進派が勝利。

11:30 大長山 の だいぶ手前の鞍部で適地発見

テント設営。

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まだ時間は早い。
「おいらはテントを守るだ」とだだをこねるaoさんを励まし、
6名全員で、トレース工作へ。
大長山の先には「回廊の入り口」っぽいパラダイスが。。。

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おーこれかー これが回廊かー

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と思って、ちょっと先の展望地まで。
大佐飛山を 望む  遠い、、、、、

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この日の夕食は食担bobcatの「おしゃれ豚汁」

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全ての食材は下ごしらえが済み、温めるだけという用意周到ぶり。

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(豚汁写真ないのでしばらくナイスミドルをお楽しみください)


さらに、お好みで「ガーリックオイル」を数滴たらせば、

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あら不思議、薫り高い、別の料理に変身する、という粋な演出も。

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さて、翌日(2/25土曜日)の計画
ここまでの雪質と所要時間を考えると、大佐飛山まで往復5時間
幕場からの下山は約6時間

プランA:早朝アタック~撤収~下山 行動時間12時間
プランB:アタック~撤収~サル山付近まで戻り幕営 日曜日下山
プランC:アタック断念。 朝撤収し、土曜日中に下山

どうするどうする。
プランA:体力が持たない。ヘッデン下山の可能性もあり、リスク高すぎる。
プランB:ガスが残り少ない&日曜日の天候悪く、テント撤収から下山にリスク高い。
プランC:残念だが安全。残りの酒でこれから「残念会」ができる。

という事で、満場一致でプランCが採択され、「残念会」に突入。
残しておいた酒をすべて呑み尽くし、男たちは眠りにつくのであった。(またか)

◆2/25土曜日

多少風があるも、ほぼ快晴の中下山。
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という事で、season3でも決着つかず。
ルート #1:season1   #2:season2  #3:season3今回
   600 百村-
1,085 百村山        #3幕場1予定
1,257 三石山
  中間点  #1幕場
1,457 サル山            #3幕場#1
1,588 山藤山    #2幕場
1,754 黒滝山 #1到達点   #3幕場2予定
1,775 西村山
 中間点              #3幕場#2
1,866 大長山    #2到達点
                  #3到達点
 天空の回廊
1,980 大佐飛山       #3到達点予定
 


こうなったら最強メンバーで脇を固め、tommyの荷物は「お風呂セット」だけ。白菜2キロ禁止。
かつ、雪の締まった3-4月のアタックで如何でしょう?だめ?

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★おまけその1  おちゃめなmaruさん

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★おまけその2

今回の行程を通して、我々を悩ませていたもう一つの問題がある。


「大河ドラマに出てくる俳優で、徳川家康とかもやったこともある
大御所俳優って誰だっけ?  by maru」

知らんがなと言いたいところを、皆で名前を挙げては「違う違う」と
言ってました。
松方弘樹・北大路欣也・岡田准一・高橋秀樹・緒形拳・・・・・
思いついた方は、こちらへ
chouseisan.com/s
正解者には豪華景品(maruさんのハグ)が。

知らんけど。


★おまけその3

下山後の風呂
 www.acatsuki.co.jp/shiobara/
 つるつる。露天風呂はちょっとぬるめ

食事
 www.tomcat.co.jp/seika/
 普通においしい。定食いろいろあり。

文責:うーさん


2023 あけましておめでとうございます

本年もよろしくお願い申し上げます。

かみさんが「てるてるぼうずの神さんおるで」と言うて、一緒に行ってきました。
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高円寺に「気象神社」なるものあり。
気象神社
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春夏秋冬、四季折々、単に「晴れ」だけが良いと言うものではありませんが、
我々ヤマやにとっては、最も「気になること・気にすべきこと」であります。

山友会のみなさまの安全登山を祈念して参りましたので、ご報告いたします。
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念・科学・分析・準備・装備・気合・観察・計画・根性・畏れ・慎重・鼓舞・予測・対策

今年も皆様、ご安全に。

おまけ:多摩川河川敷からのハツヒノーデ

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からのフジヤーマ
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うーさん

2022年度 山友祭

本年度の山行で会員の皆様が特に大けがもなく無事に山行を遂行できたことを感謝し、また来年も無事に山行できるようにと
安全祈願のため、本仁田山に総勢39名で2022年10月30日登りました!

続きを読む

世田谷山友会のプロフィール

世田谷山友会会員

Author:世田谷山友会会員
東京都下北沢を拠点に活動しています。個人の山行活動を応援し技術向上と安全で楽しい山ライフを目指しています。

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