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(谷川連峰)仙ノ倉山北尾根

◼️日程:2018年3月31日(土)-4月1日(日)
◼️場所:仙ノ倉山(北尾根)~平標
◼️メンバー:maru(単)
<行程>
 3/31(土)晴 朝一の新幹線で越後湯沢、タクシーで登山口(毛渡橋)へ、
    毛渡橋08:00-09:20バッキガ平-10:10小屋場の頭-14:50仙ノ倉山-16:00平標(越え少し下る)テント
 4/1(日)晴 テント07:00-(松手山)-08:50元橋バス停、バスで越後湯沢駅へ

 過去2回敗退、3回目にして仙ノ倉に至る。過去の敗退はいずれも雪の状態を理由にしていた。自分の場合、かなり条件に恵まれなければ登れない山であることをあらためて思った。新雪深ければラッセルで負け、雪少なければヤブで負け、雪硬ければシッケイの頭の急斜面はロープなしでは負ける。奇跡的に恵まれたこの春の雪だったのだろう。
  麓から眺める山の遙けくも一歩を重ねて頂に立つ

①日白山からの仙ノ倉北面
・2週間前の「日白山イグルー山行」時の仙ノ倉北面
  右奥の仙ノ倉から左下端へ延びる「北尾根」、いつかあの尾根を登れるときがくるのだろうかと思った

②バッキガ平
・バッキガ平と背は日白山・東谷山の稜線
  コンクリ橋になる前の吊り橋の通過も難物だった、ここから北尾根への急登が始まる

③小屋場の頭
・小屋場の頭から稜線を望む
  過去2回はここまで(テント、雪洞)

➃シッケイの頭への稜線
・シッケイの頭への稜線
  雪庇崩落の怖れ、一部の急傾斜突破がポイント

⑤シッケイの頭
・シッケイの頭への登り
  ここと手前ピークの登りの急傾斜が難関、先行パーティー3人

➅ピックを刺して登る(ダガーポジション)
・ピックでの(ダガーポジション)登攀
  硬い雪面にステップは切れず、ピッケル・アイゼン、ロープが欲しいが
  
⑦仙ノ倉への雪原
・仙ノ倉への雪原
  シッケイの頭を抜けると突然に雪原が現れ、緊張から解放される
  先行2パーティーはこの雪原にテント

⑧北尾根を振返る
・北尾根を振り返る
  山頂直下はなだらかな尾根だが、右の沢(シッケイ沢)は山スキーヤーの憧れ、滑り出しは怖い

⑨仙ノ倉山頂
・仙ノ倉山山頂
  北尾根を登り山頂へ、縦走者が1名佇んでいた、遠く越後三山方面

⑩平標山頂(直下にテント)
・平標山頂
  雪がないのは風が強いということでもある、自分の最も好きな山

⑪平標から仙ノ倉方面(国境稜線)
・平標から仙ノ倉
  「国境稜線」はここから谷川岳へ続く

⑫松手山から平標
・松手山からの平標
  右手にヤカイ沢、今日も山スキーヤー多いだろう
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白毛門から巻機山へ

(上越)白毛門~巻機山
 30年ほど昔の地図には夏道として載っているJC~巻機山は、今や残雪期のみ歩かれている。
 雪の状態、天候、メンバーなどに恵まれ、見極めが甘ければ走破はおぼつかない。
 2年前の5月、巻機山から南下しようとして米子頭手前で、あまりのヤブの深さに断念。
 青空の下で、また来れるだろうかと思った。
 今回は白毛門から北上、3日間の日程と心強きメンバーが、前2日の悪天を飲み込み歩ききることができた。
 雪の壁、新雪に隠れたクレバス、崩落しそうな雪庇、ヤブ漕ぎ、ときに霧で先が見えずコンパスで方向確認、
 土合駅から白毛門、朝日岳を経て巻機山、清水まで約約24kmであった。 
    白毛門朝日を越えて巻機へ2年越しての雪の回廊
    巻機へ続く山波竜のようその背に乗りて雪を漕ぎ行く

コース:土合~白毛門~朝日岳~檜倉山~柄沢山~巻機山~清水
日時:2017年4月22(土)~24(月)/テント泊
メンバー:maru、ao、imarin、nishi、aya(5名)

4/22(土)土合~白毛門~笠ケ岳~朝日岳の南(テント)
  ・曇り、ときどき晴れ間、小雪ちらつく
 前日(4/21)新宿22:20発(ao車)、関越経由で土合駅へ24:30着(仮眠)
 06:00発、東黒沢橋を渡れば直ぐに白毛門の急登が始まる。
 イワウチワを愛でる余裕もなく、頂上近くになって雪壁様の傾斜。
 雪は柔らかくアイゼン付けずにキックステップで続く、白毛門に至る(11:00)。
 対岸の谷川岳はガスの切れ間に見え隠れ。
 笠ケ岳を越え、避難小屋で休憩、この日は朝日岳手前の稜線上の少し風避けられる場所でテント(15:00)。
 夜中に薄く積雪。

4/23(日)朝日岳~JC~大烏帽子山~檜倉山~柄沢山の南(テント)
  ・曇り、霧深く小雪ちらつく、夕になって晴れ間出る
 06:00発、朝日岳は深いガスの中、目出帽にフードは冬山仕様。
 間もなくJC(ジャンクションピーク)、露出している方向指示に従い清水峠への道と分かれ、先ずは北東へササ藪を下る。
 前日我々を追い抜いて行った単独行者と交差、前日に檜倉山でテント泊も、この日の悪天で引き返し。
 大烏帽子への急登もガスの中、傾斜強いは分かるが高度感なし。
 檜倉山山頂部は草原状の幕営適地のようだが、ガスの中コンパスで方向確認に忙しい。
 越えて、柄沢山との鞍部へ下降、晴れ間が出、遠望できるようになって見えたものは、
 鞍部から柄沢山への登りにかけての巨大な雪壁の崩壊、最大の難所となる。
 雪壁トラバース、尾根に出てヤブ漕ぎ、おそるおそるの通過だ、日によって状況が変わるだろう。
 鞍部を越え、少し傾斜の緩くなった斜面にて(15:30)、雪面をならしテント。
 ブロックを積んだが、夜中風がテントを鳴らす。

4/24(月)柄沢山~米子頭山~巻機山~清水
  ・快晴
 早朝には風止み、ガスも消え、雄大な雲海、この日終日快晴となる、06:20発。
 見上げた柄沢山は、左側面の雪庇崩壊の隙間を素早く抜ける、 回り込むと直ぐに雪原となり、北方に初めて巻機山を確認。
 ここから米子頭山経て巻機山へは、これまでと大きく異なり、ゆるい雪原とヤブを漕いでの優しい尾根歩きとなる。
 ついに巻機山に至る(11:30)。
 避難小屋(完全に雪に埋没)上で、巻機山に向かい、練乳かき氷。
 桜坂はまだ雪の下(15:00)、少し歩いてタクシーで六日町へ、JRで土合へ、車で帰京。
  (記/maru)

042201仮眠の土合駅出発
4/22 仮眠の土合駅を出発(奥の待合室は閉鎖されている)、先行者1人あり

042202白毛門への登り
4/22 白毛門への登り、後方に土合

042203白毛門への登り
4/22 白毛門への急登、雪柔らかくアイゼンなしでキックステップ

042204ブロックをなだめすかし
4/22 崩落しそうなブロックをなだめすかしルートを探る

042205微かな雲間の対岸に谷川岳
4/22 わずかな雲間の対岸に谷川岳(西黒、マチガ、一ノ倉、幽の沢)

042206笠ケ岳から避難小屋
4/22 笠ケ岳を越えて避難小屋(4~5人利用可)

042207霧の中の白毛門あたり
4/22 霧の中の稜線を行く

042301朝日岳
4/23 さながら風雪の朝日岳

042302JC
4/23 JC(ジャンクションピーク/馬蹄形縦走路との分岐)

042303JCから下る
4/23 JCからの、霧の中、先が見えない中での急降下、もう引き返せない

042304ササやぶを踏み越え、掻き分け
4/23 ササやぶを踏み越え、掻き分け

042305柄沢山への鞍部(最大の難所)
4/23 柄沢山への鞍部、雪壁トラバース、巨大なブロック崩壊の側を進む(最大の難所)

042306柄沢岳南にテント
4/23 柄沢岳南にて雪面を作りテント

042401雲海の朝
4/24 霧が上がって雲海の朝

042402柄沢岳へ登る
4/24 柄沢岳へ登る、気温高く雪はゆるい

042403柄沢岳への登り
4/24 柄沢岳への登り

042404柄沢岳からついに巻機を望む
4/24 柄沢岳頂上からついに巻機山を望む、確信

042405米子頭近くから巻機へ
4/24 米子頭近くから巻機山へ、2年前の撤退がなつかしい

042406巻機から振り返る
4/24 来たりしを巻機山から振り返る、竜の背のごとし

042407巻機からニセ巻機へ
4/24 巻機山からニセ巻機へ、空中散歩

042408巻機からの下り
4/24 巻機山からの下り

042409芽吹き近いブナ林
4/24 芽吹き近いブナ林


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八ケ岳 中山尾根

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富士遠望  稜線登山道との合流点。サワラビ三人衆





12月24日~25日
メンバー:(サワラビ篠さん、つかちゃん、あっちゃん、)ao
サワラビのバリエーションに混ぜてもらいました。24日に赤岳山荘泊、25日、中山尾根と豪華、山小屋使用の冬バリです。夕食はステーキ、おまけにケーキ、夜は暑い位で、朝食は焼魚定食でした。この泊り味を覚えると、狭いテント生活に、はたして戻れるのでしょうか?
25日は冬の八ケ岳にはめったに無い、ピーカンで無風!このアドバンテージと先行した、つかちゃん、あっちゃんチームによる爺どもの救済処置(支点残置)がなければ、とても完登、出来なかった事でしょう!篠さんと私は、とりつきから”美しきリードの譲り合い”を演じ、あっちゃんに呆れられてしまう有様でした(笑)。




赤岳山荘、アイスキャンディーは大盛況です。

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豪華ステーキ夕食。たまらんな~!

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焼き魚朝定食をいただき、ゆっくり目のスタートです。昨夜、小屋の廊下で、「中山尾根が大変だったよ」ガイドらしき人が話していた事が気になります。

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見えました!中山尾根下部岩壁  4人パーティが取りついてます。やっべー!!ベルグラ満載だ~!

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正面壁から、つかちゃんチームは苦労して上って行きます。真似をして上ろうとしますが、2ⅿの墜落、抜けたバイルが頭に当たりますがヘルメットのおかげで無傷でした。正面はあきらめ、定石の右に少し下がったガリーを上がりますが、支点も無く、バイルも今一の緊張の登りでした。屈曲したロープ処理の為、一旦切り、その上を篠さんに上がってもらいます。


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精神的に、疲弊して行きますが(笑)、天気だけは最高です!風もまったく無く、大同心、小同心。硫黄岳にいる人間も見えます

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2P目、左に回り込んで草付きを上がるが定石ですが、なんと残置は、正面L型スラブにある(泣)。冬グローブで丁度ジャムが効く、クラックにカムを入れてくれている。その上は短い雪稜、上がって来る篠さん。

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核心の上部岩壁、凹壁をつないていく。つかちゃんをビレーするあっちゃんと篠さん。その向こうに赤岳

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フォローで上がって行く、あっちゃん。中間部と抜け口がムズイ!ここは篠さんがリードです。抜け口でもがき、握力を完全に失ってしまいます。

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2P目ここも岩と少ない雪のミックスでバイルがあまり信用出来ない。

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3P目、右の小ハングに行くしかないルート取り。支点は見えないので、つかちゃん相当の支点無状態。自分は怖いので上がりかけの灌木で取った。小ハングは上がり口に支点を作ってくれたおかで、精神的に楽になり大胆な恰好が?出来たので下の凹壁より楽だった。

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最後のピナクルへ、あっちゃんが待ってて写真を撮ってくれた。

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最終ピナクルでの篠さんと自分。ここから不安定なトラバースをこなせば、ほんとの終了です。

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GW・北鎌尾根

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北鎌尾根からしか見えない、子、孫、曾孫の槍達



メンバー:Full,ao
日程  :5月3日~5月5日
    :3日上高地6時~北鎌沢出合い3時30
    :4日出合い3時40分~コル6時~独標10時~槍頂上4時20分~ババ平8時30分
    :5日ババ平~上高地~東京

GW後半、水俣乗越から北鎌尾根へ行って来ました。難しい所はあまり無いのですがとにかく体力と雪山基本歩行が大事の尾根です。Fullちゃん曰く「雪上訓練の最終試験場みたい」だと・・・来た以上、合格するしかないのだが~(笑)。独標で会ったガイドから「5日は荒天になるから今日中に抜けなよ~!」とのアドバイス、北鎌平でのキャンプはあきらめ16時間以上かけて最後は夢遊病者の様にババ平まで下山しました。5日は仲間が多くいろんなコースに入っているはずなので二人で心配してましたが皆さんそれぞれ無事に下山されたようでほんとに良かったです。
尾根を行動していたチームは全部で6チーム、10人程だと思います。尾根上でキャンプし、先行した3人組がつけてくれたトレースで皆、大助かりでした。又尾根上で色々とお世話になった方々にこのページを借りて御礼申し上げます。





遠くに燕~大天井の尾根が、今日歩いているんだろうな、なんて思いながら~、コルから下のピークが見える


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天狗の腰掛から見える独標、どうやって登ればいいんだ?と考えてしまう。良く見ると上部雪田に人がいる


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結果、夏の直登ルートと同じ2ピッチ。行って見れば上部雪田も簡単な斜面だった。


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手前の雪稜 アップダウンを繰り返しながら独標に近ずく。


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最初のピッチ ルンゼの雪が緩み始め、片足が流れる。本当に心臓に悪い


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2ピッチ目行くFullちゃん、夏はノコギリ状の所だ、雪が付いていると割と簡単に思える。


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やっと独標を越え、少し休憩を取る。前を行くガイドチームの三人越しに見える槍がきれいだ~


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もうすぐ槍の取り付き


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1ピッチ目、2ピッチで上がれる。そんなに難しくは無いのでフリーで上がってた人もいたが、雪が付いていると高度感が半端無いのでビビり症の自分はロープを出して上がった。祠の裏に飛び出るのは同じ


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頂上に上がった直後は無人だったが少ししたら小屋からハイカーが上がって来たので写真をお願いした。


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中間部を天気に恵まれ、何とか終える事が出来たが、ババ平に着いたときは疲労困憊で夕飯が食べられ無いほどだった。
変わらない食欲と酒欲を持っている相方をうらやましく感じた(笑)

4/26 阿弥陀南稜

メンバー:imarin、他2名
舟山十字路5:10 - 立場山7:40 - 青ナギ8:20 - P1 9:15 - P3ルンゼ上11:30 -
阿弥陀頂上12:10? - 下山開始12:35 - 御小屋尾根 - 舟山十字路15:30

この時期の八ヶ岳は初めて。雪の状況がよくわからない中、とりあえず行ってきました。

麓に雪は全くありません。広河原から北斜面を登って尾根へ出るルートを取りましたが、このザレザレの急登はある意味核心、最初からかなり足にきました。尾根道をひたすら立場山へ。2000m付近から雪が出てきます。そしてようやくのっぺりした山頂へ。

立場山。
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ここからは稜線を行きます。眺めも良く、爽快。

青ナギ。遠くから見ると、ハゲのように見えます。
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無名峰手前でアイゼン装着、P2手前でハーネス&ギア装着。
稜線は雪庇が残っていますが、今日は無風で暑いくらい。雪はほどよく締まり、コンディションは悪くありません。ちょっといやらしいトラバースもロープなしでOK。そして核心と言われるP3ルンゼへ。

P3ルンゼ。安全優先でロープを出します。
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ルンゼはモナカ雪あり、氷あり、岩あり、草付あり、のミックス状態。結構、足が疲れます。ルンゼを抜けてロープをしまい、最後のP4へ。

P4を巻いて、あそこが頂上。
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ようやく頂上。途中ロープを出したこともあり、7時間かかりました。阿弥陀は久しぶりです。

硫黄・横岳
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赤岳
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阿弥陀を振り返る。
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帰りは御小屋尾根へ。これが案外雪が深く、下のほうではもぐり放題、疲れた足にはキツイ下りでした。

御小屋尾根を下る。
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それでも3時間で舟山十字路へ到着。いや~、同行者2名は健脚なので、先週申し訳程度にでも大倉尾根トレーニングしておいて良かった!今回私はロープなし、運転なしのVIP待遇で、申し訳なかったです(^_^;)
それにしてもこのルート、赤テープ、スプレーだらけで、バリエーションとは名ばかり?感は否めません。

写真
世田谷山友会のプロフィール

世田谷山友会会員

Author:世田谷山友会会員
東京都下北沢を拠点に活動しています。個人の山行活動を応援し技術向上と安全で楽しい山ライフを目指しています。

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