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Field Test!HITOCOCO

以前から気になっていた、HITOCOCO,COCOHERIについてField Testをしようということになった。
テストメンバーはao,imarin,kitchan

P1070050_R_R.jpg
親機は70g、子機は20g。ビーコンに比べるとかなりコンパクトで軽い

場所は一応、山の中ということで、同日に会山行が行われている、丹沢大野山の山頂付近で行うことにした
P1070027_R_R.jpg

【使用機種】
HITOCOCO 通常モデル 親機&子機

離れたときの連絡は無線機を利用
他に地図、コンパスで地形、距離、高度を確認

Test1 (親機kitchan 子機ao、imarinn)
子機をもって親機からある一定の距離を離れ親機がサーチできるかどうかを試してみる。
山頂から駐車場(約300m)に行ってサーチ開始→近くにいませんの表示・・・・・・
電波特性が影響しているようだ。さらに離れてみることにした。

すると約700mで子機をとらえる→かなり指向性が強い。
駐車場は少し盛り上がった地形の向こうにあり。電波が上を通り過ぎたようだ
ちなみに700m地点は見通しが聞く所である。
P1070032_R_R.jpg

さらに1000m以上離れたが見通しが聞く樹林帯でも子機をとらえることが出来た。
P1070039_R_R.jpg

ただ、方向を示す矢印は正しい方向を向いていない。
試しに手に持ち360度廻ってみたが、すべて12時方向を指していた。
遠距離モードでは矢印ではなく電波強度と距離を参考に探す方が良いようだ。

イメージとしてはサーチをかけたらすぐに「どこぞの方向で何メーター先に遭難者がいる」
と思っていたので、少々戸惑った。
(自宅に戻り取説を見て、「電波をとらえたらとにかく動いて電波強度の高い方向へどんどん行く」というのが正しい捜索の仕方というのを確認する。)

Test2 (親機ao 子機imarinn、kitchan)
勾配に対して捜索。電波を捉えられるか確認
約100m弱下がった地点で電波を捉えるか確認。
遭難を意識し、山肌のくぼみに寄り添った状態で無線で捜索を依頼する。
山頂では反対の山肌からサーチを開始したが、電波は捉えられず、更に同じ傾斜の山肌でも捉えられなかった。
子機を50m位移動し、山頂から見通しのきく所に出ると捉えることが出来た。
電波はかなり直進性が強いようである。

Test3 (親機kitchan 子機ao)
近距離モードでピンポイント捜索できるか確認
P1070042_R_R.jpg
雪崩等を想定して、50m以内で埋没している人を捜索することが出来るか確認
方向の矢印は参考程度とし、電波の強度が上がる方へとにかく動いていく(取説にも書いてある捜索方法だった。)
距離が近づくと音が変わりそれを知らせてくれる。
矢印はある程度参考にあくまでも電波の強度を確認しながら追っていくと到達できた。

【まとめ 感想】
・親機70g、子機20gと軽い
・電池寿命が長い(待機は親機6か月、子機3か月)
・生活防水だがラバーを埋め込んで防水しているような作りで、長く使用していると傷みそうである。
・電源スイッチがわざと小さくしてあるようだが、防水カバーの中で、使い勝手は悪い。

・1km以上の広範囲で見つけることも可能

・電波はかなり指向性(直進性)が強く起伏、山等があると捉えにくい。
 よって、ヘリのように空からの捜索ではかなり遠距離から電波を捉えられる。
 地上での捜索ではちょっとした起伏でも頭上を電波が通り過ぎるように思えた。
 対策としては捜索者(親機所持者)は留まらずに動いて電波を捉える必要あり。
 
・ID検索により、遭難者を特定することが出来る。
 ビーコンのように他のビーコンの電波に邪魔されずに捜索することが出来る。
 逆に不特定多数(IDをもってない人)が遭難にあってもわからない。
 
【不明点】
・取説を確認したところ、
「体になるべく密着させないこと!」と書いてあるが、雪崩を想定した場合、ビーコンでは真逆の
なるべく体に近いところに装着(なぜなら雪崩の勢いで吹っ飛ぶから)となり迷う。
(高い位置との話もあり、ヘルメットに子機を内蔵という話題もある。)
・捜索隊がHITOCOCOをもって捜索してくれるのか?
 COCOHERIでなく捜索のヘリ、及び警察の捜索隊も所持していれば心強い。所持していなければ意味がない。
 山岳ガイドはHITOCOCOについてどのように判断しているのか?
 (今回神奈川県警捜索隊がそばにいたが、聞きそびれた。)
 
【最後に】
個人的な所見としては購入するか否かについてはかなり迷う結果となってしまった。
縦走&山スキー、時々沢の自分のスタイルに照らし合わせると、親機購入かなとも思う。
理由:人を探すには親機が必要
捜索には少し練習が必要
6か月電池が持つ
一方、電波特性で十分威力が発揮できるのだろうかという不安もある。
やっぱり迷う・・・・




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カレーライスおいしそう島田さん
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世田谷山友会のプロフィール

世田谷山友会会員

Author:世田谷山友会会員
東京都下北沢を拠点に活動しています。個人の山行活動を応援し技術向上と安全で楽しい山ライフを目指しています。

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