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2012・8・14~18 北ア・剣岳・八峰・六峰

メンバー 島・友

8月14日夜初ー新宿
 15日=扇沢ー黒四ダムー大観峰ー室堂・・雷鳥沢・・剣御前・・剣沢雪渓・・長次郎雪渓幕場
 16日=八峰六峰Cフェース登攀
 17日=八峰六峰Aフェース登攀・・長次郎雪渓・・剣沢雪渓・・剣沢テン場
 18日=剣沢テン場・・剣御前・・雷鳥沢・・みくりが池温泉で風呂・・室堂
     室堂ー大観峰ー黒四ダムー扇沢

夏休みに北アルプス・剣岳で岩登りをしようと春先からトレーニングを積み実現の時が来た。
剣岳


新宿から夜行バスで扇沢に入り、アルペンルートで室堂に降り立つ。
ここからが実質の登山の始まりで、室堂銀座と言えるほどの観光客の多さは何時もの通り。
雷鳥平へと石の階段を下り始めたころから雨に降られ雨具を着る。
川を渡ってからが本格的な雷鳥沢の登りに大汗をかき疲れ切る頃剣御前に着く。
ここからは剣岳本峰の登山者が剣山荘に向かう者、
剣沢のテン場から本峰に向かう者に分かれ
さらには我々のように登攀者は剣沢雪渓を下る者などがいる。
剣沢の長い雪渓を下り平蔵谷目印の大岩先が源次郎尾根、
これを超えさらに下り長次郎雪渓との出会いから
今日一日で一番つらい長い登りにヘロヘロになり暗くなる前に幕営できた。
長次郎雪渓


目の前には六峰の岩場が有り、明日からの登攀意欲を掻き立てられる。
本来なら、ここからチンネ左稜線を攀じる計画だったが雪渓がずたずたで
取り付きまでの時間がかかりすぎ、八峰縦走路から池の谷乗越しで三の窓経由でも無理かも。
で、チンネは中止にして六峰のみ攀じることとする。
登攀初日は八峰六峰Cフェース剣稜会ルート。
岩場が目の前だけに状況で登り始める時間が調整でき、先行者が安全圏に上り詰めたころ
テン場で道具の装着をして取り付きに向かう。
雪渓を超えてシュルンドに入り取り付きにつく。
出だしは浸み出しでヌレヌレは厳しいがそれを過ぎれば快適に攀じれ友のリードも楽しそうである。
リードする友1

ハイライトはナイフリッジの通過で高度感もあり,楽しさ倍増は画像を見た通りで
登攀者友の笑顔と緊張感は何とも言えないであろう。
ナイフリッジ

トポでは5ピッチだが実際は6ピッチで登り頂からは雪渓の全体や剣本峰や剣の帽子など
日本離れした景色に時を忘れさせてくれる。
この場所は攀じって終わりではなく、迷路のような踏み跡を通り懸垂下降してから幕場に帰る。


登攀二日目は八峰六峰Aフェース魚津高ルート。
やはり先行者の状態から準備をして向かうがCフェースとは違い雪渓を渡り取り付ける。
1ピッチ目のチムニーの中が濡れていてヒヤヒヤもので這い上がる。
ふとハーネスを見るとヌンチャクの数が少なく、かなりのランナウトをしいられ
厳しい登攀となり胃への負担も相当なものになる。
Aフェース


友のリードにも気合が入り難なく頂へたどりつき達成感に酔いしれるが
もう来れないかもしれないと悲しそうな表情も見せていた。
下界で聞いたことだが幕場から離れる時”心の中で岩場にさよなら”を言ったとか。
この日は登攀後に幕場を引き払い剣沢のテン場に移動のため重労働が待っている。
幕場

お盆休みの後半で、天気予報も雨模様でしたが意外にもパラパラ雨ぐらいで
雨具を着込むのは初日の歩きだしだけで良かった。
登攀場所までの工程が長く毎回もう二度と来ないと思いながら帰り、
辛いトレーニングや日程調整など頑張ってくれたパートナーに感謝する。




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おつかれさまでした~

いいなぁ・・・こんなところを登れる日は来るのだろうか・・・来世かも。

imarinしだい

体系的に学び継続的なトレーニングで量を質に変えてみれば。
登攀力はソコソコでマルチピッチのロープワークに重点を置き
懸垂下降のミスを絶対しなければまあまあでしょう。

20数年前

相方をパートナーに剣稜会ルートを登りました。ベースは真砂沢キャンプ場でした。相方が許さないので、登攀中の写真はありません。私も結構元気だったのだなー、と写真に見入りました。

何となく

広沢寺での岩トレで大先生はもしやと思っていました。
まだまだ行けると思いますが・・。

とりあえず

仕事変えるところからですわ・・・

山はやっぱりすばらしい

剣沢雪渓の途中にも泊まれるんですね!
熊の岩まではもう私にはきついです。
世田谷山友会のプロフィール

世田谷山友会会員

Author:世田谷山友会会員
東京都下北沢を拠点に活動しています。個人の山行活動を応援し技術向上と安全で楽しい山ライフを目指しています。

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