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大雪山~トムラウシ~十勝岳 縦走記
大雪山大縦走 約60kmを4泊5日で縦走。
行けるんか?おれたち?

■2019年8月 <当初計画>
3日:東京から移動。旭岳ロープウェイ上~旭岳~裏旭キャンプ場【3h】
4日:裏旭キャンプ場~白雲岳~忠別岳避難小屋【9.5h】
5日:忠別岳避難小屋~トムラウシ~トムラウシ南沼キャンプ場【6.5h】
6日:トムラウシ南沼キャンプ場~双子池キャンプ場【9.5h】
7日:双子池キャンプ場~オプタテシケ~十勝岳~吹上温泉白銀荘【11.5h】
■kitchan,うーさん

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8/3(土)一日目

前日仕事のトラブルで深夜帰宅となり、2.5h睡眠で羽田へ。ねみー
全てを忘れて旭川へ。

■旭川空港のコンビニでガスカートリッジあり。熊スプレーはなし。
■旭岳ロープウェイの山麓駅で熊すずあり。

旭岳ロープウェイ姿見から行動を開始したのは、12:30です。
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さてと身支度。
トラブル1:kitchanのカメラにメモリメディア入ってない。。。
トラブル2:うーさんの靴に中敷きが入ってない。。。あちゃー
靴下2枚履きで厚さをかせぎ、しのぐことに。(これが結果的によかったみたい)

行動開始が遅いため、この日のゴールは裏旭のキャンプ場。
コースタイムはゆっくり歩いて3時間程度
順調に高度を上げ、さくっと山頂へ。
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テント場に下りて設営。
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風が出てきて思いの外、寒い。この先の天候と気温が心配になる。
雪渓からの水流で水は豊富。むちゃくちゃ冷たい。

前日の寝不足もあり、翌日の行程も長いので、
晩飯後まだ明るいうちに寝る。 

8/4(日)二日目

この日は忠別岳避難小屋までの約10時間。歩けるの?

一時間で間宮岳 稜線からは火口いっぱい。こんな風景観たことないぞ。
北海岳 黒岳方面からあがってくる登山者が多い。
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前日、白雲の避難小屋付近ではクマが出没しているらしい。

白雲岳分岐でデポ 話好きおばちゃんが荷物番をしている。
地元の仲間と一緒らしく、同行の3名は白雲岳にむかっているらしい。
花の名前を教えてくれる。しらねキキョウ くもいりんどう
白雲岳山頂 これから歩く稜線が丸見え。高根が原・忠別岳・トムラウシ・オプタテシケ・十勝岳の噴煙
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すごいところにいるぞ。

小屋に降りると くまがいました。昨日から数匹うろうろしているらしい。
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=====
歩きながら考えること。
この先の行程と時間。どこでいつ休憩しようか。
何を食べようかな。
4-5日目の行程が長いな、代替策はあるかな。
特に最終日に12時間超、歩けるかな。
お花がきれいだな。山がきれいだな。
くまに遭ったらどうするんだっけ?走らない。騒がない
う〇こしたくなったら携帯トイレってどうやって使うんだっけ?とか

考えてみると「歩くこと」に集中してます。

「人間の尊厳とは」とか「なぜおれは山を歩くのか」とか「我々は何処からきて何処に行くのか」とか
そんなたいそうなことはまったく考えません。

======

白雲岳からの行程は長い。アップダウンはあまりなく、絶景に包まれながら黙々と歩く。
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スレート平 高根が原分岐 
忠別沼 サンショウウオ発見
忠別岳遠い 登り返しが疲れ始めたカラダに地味にきく。。。
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雪渓下に避難小屋に到着。
この日は疲れたので、テントを広げず、小屋に泊まることに。
先住民はソロ女性 
小屋近くの雪渓で水は豊富です。

食事をしながら、翌日の行程を話す。少し疲れも出始めた。天候も悪化の模様。
・エスケープするのであれば、トムラウシから下りるしかない。
・エスケープせずに前進突入するなら、十勝岳まで歩きとおすしかない。

トムラウシから温泉に下りるのであれば三日目の行程は長い。早出する。

エスケープも「視野に入れ」早めに出ることにする。

8/5(月)三日目

2:30起き 3:20行動開始
空はどんより。風もあるなか、五色岳に向かう。
五色岳。トムラウシ見えてる!
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化雲岳を経由してトムラウシに向かう。
2009年7月の遭難時には荒れた天候だったようですが、今回は穏やか。
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天沼で休憩。
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体調も天候も良さそうなので、予定通り十勝岳に向かう事にする。
となると。宿泊地を変更し、5日目の行程を楽にしたい。

予定の宿泊地と変更後の宿泊地です

3日目 予定 トムラウシ南沼 → 三川台(キャンプ指定地ではないので、行ければ双子池までがんばる)
      コースタイム 6.5h → 8.5h (+2h)
4日目 予定 双子池キャンプ場 → 美瑛富士避難小屋
      コースタイム 9.5h → 11.5h (+2h)
5日目 吹上温泉まで
      コースタイム 11.5h → 7.5h (-4h)

ロックガーデンあたりで、若いソロ男子に抜かれます。80リットル以上のデカイザック。
昨日忠別の避難小屋にいました。
今日は美瑛富士避難小屋まで行くらしい・・・30kmあるんじゃないの。気を付けて。

北沼
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なぜか南沼キャンプ場で水の補給をし損ね、三川台(さんせんだい)へ向かう。
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三川台はキャンプ指定地ではありません。登山道が少し広くなった平らなスペースがあります。
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三川台から双子池までは4時間以上の行程です。
水も乏しく、熊も心配でもあり、三川台でのビバークを判断しました。

水場は、急坂を下りた先にありました。
よどんだ水たまり。おたまじゃくしスイミング。虫さんフライング的な。
こちとら浄水器でぃ、という事でちゅーちゅー汲みだします。時間がかかる。
翌日も行程が長いので、ゆっくり休みます。
今回、すべて早寝で、星空ナッシング。

8/6(火)四日目

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さて、ここから先は「サバイバル」の行程となります。
早速藪漕ぎが始まりました。
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膝丈・胸丈・頭丈 いいんです。朝方は。気温も低いし、朝露がカラダを冷やしてくれます。
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膝丈・胸丈・頭丈 膝丈でハイマツ帯は天候も良く、うっとり。オプタテシケが近づいてきます。
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もうちょっとです。もうちょっとです。もうちょっとのはずです。

頭丈・頭丈・頭丈 日が上がり、灼熱の藪漕ぎ地獄になってきました。

足元もゴーロ・泥ですべりやすくなってきました。
もういやじゃぁぁぁぁ

結局、約 6時間。藪漕ぎにあえぎ、双子池キャンプ地に到着。ぐったり。

ここで大休止。それぞれに日陰を探し身体を休めます。。。。。マット出して昼寝。極楽。

出発前に水の確保。ここの水も流れておらず、よどんだたまりの水を汲みます。
浄水器のフィルターがつまってきて、思いのほか時間がかかります。

予定よりもだいぶ長く休憩し、出発。登り2時間、その先2時間半 
計4時間半で今夜のお宿、美瑛富士避難小屋に着く、はず。

さて、オプタテシケ。。地獄の直登。
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北側から見ると、きれいな紡錘形に見えます。という事は、「直登」しかありません。
600mコースタイム2時間。雲のない炎天下での直登。
こういう時は、高度計と時計を見ながら、こまめに進捗を確認します。300m登った1,700付近で小休止。
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1,900mまで来ると傾斜が緩くなるようです。「だまされんぞ、ニセピークや」
さて、1,900m。コースタイムよりもだいぶ早い。「だまされん、、、、、げげ、まぢか・・・」
思いの外、ピークが遠し。。。岩稜帯の先にピークが見えます。
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綺麗なお花に「ありがとう」とか言って、気を紛らせながら。もくもくもくもく
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ひーひー言って、到着。
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kitchanも少し遅れて到着。

あと二時間半。。。登り返しもありーので、美瑛富士避難小屋着は18:00になりました。
小屋は満員なので疲れた体でテントを設営し、ばんめし。
休憩込み行動時間13時間以上・・・

8/7(水)五日目

いよいよ最終日です。奇跡的にこの日も朝から快晴。
美瑛岳
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十勝岳
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大迫力です。
victoryロード by kitchan
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5日間、歩きとおしました。

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奇跡的に全日天候に恵まれ、行く先の稜線が常に見える最高のコンディションでの
山行となりました。
危険な個所はありません。が
トムラウシから南のルートは厳しいです。体力と気力が必要です。
天候と体調を見極めて臨んで下さい。

実は行く前はかなり緊張してました。
体力の事、天候の事、食料、水、行動食、重さ、暑さ、熊対策。大丈夫か、おれ。
情報を収集し、頭の中でシミュレーションし、乗り切ることができました。。。

中敷きが無かったトラブルがありましたが、替えの靴下との2枚履きがコトのほか快適で、
足は全く痛まず。
結果、同じ靴下を五日間履き続け、悶絶する程の臭いになりましたが。。

ちなみに、稜線上はdocomoはだいたいつながります。
テント場や避難小屋など、低い場所は入りません。
そのほか、トイレ事情、水事情。

チャレンジしたい方。いつでもお話ししますよー

【後半行程】
8日:吹上温泉~富良野~札幌 レンタカーで真狩(まっかり)に移動。ユースホステル泊
     ハーブ豚食う。
9日:風雨の中、羊蹄山登頂 
     積丹に移動。 ユースホステル泊。海の幸食う
10日:小樽で回転ずし食ってからの札幌で肉食う。ホテル泊
11日:帰京

北海道を堪能しました。


文責:うーさん
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Comment

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お疲れさまでした。
いやはやなんとも、まだあの景色、距離、開放感、筋肉、食事、ラジオ 印象が残ってますね。
最後の白銀荘までのトラバースが長く感じました。
その後の羊蹄山も刺激的でした。
それから、やっぱり食べ物は美味しいね。真狩豚は意外でした。
またでかけましょう!!
kitchan | URL | 2019/08/18/Sun 21:37 [EDIT]
最強コンビに敵はなし
どこぞの大学山岳部か、キスリング背って夕日に追われ熊に追われ都会を追われて、俺たちの明日はあの峰の向こうにあるんだって毎日ですか、よく歩いたもんだ、最強コンビよ。お疲れさまでした。
トムラウシの南のヤブ7時間は立派、貴重なご報告ありがたい。
maru | URL | 2019/08/19/Mon 06:18 [EDIT]
大遠征!!
確かに、大学山岳部並みの行程!北海道を歩き尽くした感ありでは?天気にも恵まれ素晴らしい縦走でした。これをやれば、どこでも行けますね!
ao | URL | 2019/08/19/Mon 06:33 [EDIT]
凄いなー
凄いおじたちですね。
大拍手です。

チコちゃんもメンバーだったとは。
ken | URL | 2019/08/19/Mon 08:32 [EDIT]
北海道の屋根はでっかいど~
白雲岳~間宮岳分岐で多くの登山者からお勧めいただきました。ほんと素晴らしい景色ですね!!行きたかったなぁ・・・。
美瑛岳と十勝岳の縦走は火口壁の景色がかなり迫力あるみたいですね!
大迫力のビクトリーロード、私も見たいなぁ~
長い長い行程、お疲れ様でした~(^^)/
yasuyo | URL | 2019/08/19/Mon 10:10 [EDIT]
おつかれさまでした。
我々が見られなかった景色、写真で堪能させていただきます(^^)
imarin | URL | 2019/08/19/Mon 18:00 [EDIT]
チコちゃんもびっくり
読んでいて息が苦しくなりましたw
おふたりの体力だからなせた山行。
ほんとにスゴい!景色もスゴい!!

体力、行程、食事etc. 不安だけど考える間も結構楽しいんですよね。
5日間はムリだけど、トムラウシ行ってみたいなぁ~
貴重な情報、ありがとうございました。
KYOKO | URL | 2019/08/19/Mon 18:08 [EDIT]
良かった・・
行ってみたい。
5日間、山と一体になってみたい。

と羨ましく思ってました。

こんなん、ご一緒してたら無理でしたねー
内心良かったと。

私も「無」で歩こう。
masa | URL | 2019/08/20/Tue 14:12 [EDIT]

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